「発達障害」をもつ子どもたちと向き合うために

「発達障害」のこどもたちに対して、周囲がサポートする事を「療育」すると言い換える人々がいます。「療育」する事は、まず、周囲の大人たちが、子どもたちの個々の「障害」について理解をする事を求められます。時には、子育てする両親たちの、専門的なカウンセリング・サポートが必要な場合もあります。「発達障害」は、目に見える身体的な「障害」とは、異なり、目に見えない「障害」に向き合わなくてはならないケースもあります。子どもたちの行動パターンや、言動を、周囲の人々が理解するには、膨大な時間と労力を必要とする事もありますが、専門的な支援やサポートを行う施設や機関には、こどもたちの「発達障害」に関する、エキスパートや先輩達の存在がある事を忘れてはなりません。「発達障害」をもつ子どもたちが、社会性を理解する事は、時として困難なことかもしれませんが、周囲の大人たちが、彼らの「障害」を理解する事も非常に困難である事もあるのです。子どもたちの「療育」に、悩んだり、壁を感じるような事がありましたら、地域や専門機関に、相談できる専門職員や、頼れる先輩パパママがいる事を思い出してみて下さい。

発達障害と子ども

子どもの「発達障害」に関しては、子育てをする両親にとっては、敏感になってしまう事柄だと思います。子どもの成長期には、さまざまな行動の特性がみられます。巷で言われているような症状を端的に、「発達障害」結び付けてしまう事は避けましょう。ですが、子どもが行動として出すサインは、きちんと記録ノートなどに残しておきましょう。後日、発達障害の特性が現れた時点で、専門窓口で相談をする時や、医療機関で状況を説明する際に、子どもたちの成長記録ノートは、重要な役割を果たしてくれます。母子手帳や、健康診断の記録などの他に、育児日記や学校生活での連絡ノートなどが、医療機関での診察を大いに手助けしてくれます。最近では、医療機関の診察の前に、子どもたちの日常の生活ぶりを、動画で残しておくお母さんも少なくないようです。

 

発達障害の相談窓口、医療機関を訪れる前に用意するもの

  • 母子手帳
  • 育児日記
  • 子どもの健康診断結果
  • 学校生活、保育機関での連絡ノート
  • 子どもたちの日常の生活ぶりを記録した動画

 

上記のような、日常の子どもの特性が分かるものを、日頃から整理しておきましょう。いざ、医療機関で、診察とはいっても、診察時間には制限があり、また、子どもの障害の特性が、診察で現れるとは限りません。

発達障害のサポート機関

発達障害がある人、また、発達障害者と身近に生活を送る人々には、様々な支援やサポートが必要となります。そのような人々がサポートを受けたり、SOSのサインを出すには、どんな機関を頼れば良いのでしょうか?

 

まずは、各市町村にある公の機関に相談しましょう。

  • 保健所
  • 保険センター
  • 児童相談所
  • 発達障害者支援センター
  • 精神保健福祉センター
  • 大学や研究室などに設けられた、発達障害総合相談センター

 

上記の相談窓口に、まずは、現状を相談しましょう。

その後、各窓口から、医療機関の紹介などがあるはずです。

 

身近に、「発達障害」の疑いを感じたら、一人で抱え込まずに、まずは、公的機関を頼りましょう。

発達障害を専門に扱う医療機関は、現状、多くはありませんが、発達障害者総合支援法によって、年々、増加傾向にはあります。

発達障害と男女と子供

「発達障害」を男女比に表した時に、男性の方が、その比率として高いと言われています。これは、女性は、比較的社会性に優れているという性質がある分、発達障害のような特性が目立ちにくいとされているからです。男女の差というのは、身体的な違いの他に、脳の性質が異なるという研究結果が出されています。

 

  • 男性脳・・・論理的な思考が得意。結論を先に求め、感情には無関心になりがち。
  • 女性脳・・・社会性に優れている。答えや結論よりも、共感を求め、感情に敏感。

 

このような、男性脳、女性脳の異なりから、発達障害に、性差があると言われ、比較的、男性の方が多いのではないかと言われているのです。男女ともに幼児期の赤ちゃんには、発達障害の特性は目立ちにくいと言われています。時としておとなしく、手のかからない赤ちゃんが、発達障害の傾向があるような報告もされていますが、親の育児法、しつけ、愛情のかけ方などが、発達障害の原因である訳ではない点に関してきちんとした理解が必要です。幼児期に、発達障害の見分けは難しいとされていますが、社会性をもつ年齢とともに、発達障害の特性は現れてきます。まず、発達障害は、親のしつけ、育児法、などが原因ではありません。いまだに、解明されていない部分が多いことは確かなことですが、発達障害は、脳の機能に問題があり、様々な症状や問題行動が、集団生活や社会での生活に、不適応になるといった状態になる事です。その障害において、誰を責める必要もなく、また自分を責めることで苦しむ必要もありません。発達障害に必要な事は、周囲のサポートです。是非、公的な機関を積極的に頼り、支援を有効に味方につけましょう。

親子会

子どもの成長について、心配する親御さんたちの集会が開かれたのですが、姉夫婦が仕事を休む事ができないと言うので、母親代理として、「子どもの発育と成長を考える親子会」に参加してきました。このような、集会や勉強会は、日本全国各地で行われているようで、姉夫婦は、以前に数回、参加しているようなのですが、最近の共働き夫婦の子育て事情から、子どもの日常に関心を寄せる時間が限られてしまう事もあって、子育てについて不安を持つお母さん、お父さん達が積極的に声を掛け合って参加を集っているようなのでした。自分の子どもの心配なのだから、夫婦が責任をもって参加するべきなのですが、そういった理想を言っていられない時もあります。姉夫婦は、自営業として食堂を営み、早朝から夜遅くまで、2人で食堂を切り盛りしています。そんな中、なぜそのような親子会に参加するようになったのかと言いますと、去年、小学1年生になった長男の学校生活について、問題行動があると担任の先生から、度々、注意を受ける事があるのだそうです。私自身も、姉の息子という事で、彼が幼い頃から、度々、子守りとして母親代わりを頼まれた事はありますが、その様子からは、小学校で問題行動を起こすなどとは想像もつきませんでした。

 

母親代理として親子会に参加した集会のテーマは、「発達障害」についてです。私も、テレビのトピックとして、取り上げられている放送を何度か見た事はありますが、特別に注意してみていた訳ではなかったので、「発達障害」がどんなもで、何を表わしているのかは謎だらけでした。集会に参加して気付いた事は、子どもの成長過程で、こんなにも悩みを抱える親子さんが大勢いるのか・・、という驚きでした。皆、悩む頃柄は異なりましたが、真っ向から子どものSOSのサインを解決しようと、集会に集っていました。今回のテーマが、姉夫婦の長男に当てはまるのかは、私自身、判断できませんでしたが、小学校での問題行動を起こす子どもの特性として、「発達障害」の可能性が高いという事は、昨今の教育の現場でデータとしてあがってきているようです。子どもは、もともと予測不能な行動をするものだと思い接していたので、長男の問題行動は、特には気になりませんでしたが、社会的な集団生活における子どもたちの問題行動と「発達障害」の関わりについて、興味深い集会でした。

自閉症とは何か

「ASD(自閉症)」について詳しくみていきましょう。

「自閉症」とは、自らに閉じこもるといった心の病ではありません。脳機能に偏りがみられ、その「特性」の為に、社会的な人とのコミュニケーションが困難であると言われています。この「脳の偏り」には、「遺伝子の変異」が関係しているとみられ解明への研究が取り組まれています。

●言葉の遅れ
●人間関係の築きの困難
●こだわりの強さ

上記の3項目は、ASD(自閉症)の大きな特徴と言われています。
その他に、特徴としてみられる症状は、
●感覚過敏
●繰り返し行う行動
●目を合わさない
●パニックになりやすい
などが具体的にあげられます。

これらの症状を引き起こす原因として、
脳の特定の部位の働きとの関連性が高いと考えられています。

●脳の部位【側頭葉】
●脳の部位【篇桃体】
●脳の部位【前頭前野】
●脳の部位【前帯状回】

上記の脳の部位の働きが、通常とは異なるような動きをみせる事で、ASD(自閉症)の行動特性が関連付けをされているのではないかと、その働きの解明が進んでいます。

発達障害の種類をもっと知ろう

「発達障害」は、現在、おおまかに3つのグループに分けると考えられてきました。ですが、この3つのグループには、確固たる境界線があるのではなく、それらの特性は重複などの重なりをみせる部分があり、連続するひとつづきの連続体と考えられています。「発達障害」考える際には、診断名などは、あくまでも目安となるもので、人の成長とともにその診断名は変化をみせたりすると言われています。

■ADHD・・・多動性障害(不注意・多動性・衝動性など、落ち着きがない)
■ASD・・・自閉症(他者との交流が苦手)
■LD・・・学習障害(読み・書き・計算が苦手)

上記のような、「発達障害」における、3つのグループの「特性」を、ひとつながりとして考え、どの特性が強い、弱いなどで、個々人への特性を理解した上で、必要な支援を行う事が重要です。支援の必要のない人に、不用な支援を行う事は、相手の能力を妨げてしまう事にもつながります。発達障害をもつ人が、「宇宙人」のようだと呼ばれる所以は、コミュニケーションの取りづらさや、時として感覚のズレた行動を行う事からくるのかもしれません。ですが、彼らには彼らなりの秩序があり、そのルールに従って行動しているので、常識的なルールを分かりやすく伝える事で、「障害」と言われる「特性」が、社会的秩序を害さない行動になっていくと考えられています。「発症障害」の診断名にとらわれず、個々人の「特性」に沿ったサポートが重要となってきます。

発達障害の種類について知ろう

「発達障害」は、現在、おおまかに3つのグループに分けると考えられてきました。ですが、この3つのグループには、確固たる境界線があるのではなく、それらの特性は重複などの重なりをみせる部分があり、連続するひとつづきの連続体と考えられています。「発達障害」考える際には、診断名などは、あくまでも目安となるもので、人の成長とともにその診断名は変化をみせたりすると言われています。

■ADHD・・・多動性障害(不注意・多動性・衝動性など、落ち着きがない)
■ASD・・・自閉症(他者との交流が苦手)
■LD・・・学習障害(読み・書き・計算が苦手)

上記のような、「発達障害」における、3つのグループの「特性」を、ひとつながりとして考え、どの特性が強い、弱いなどで、個々人への特性を理解した上で、必要な支援を行う事が重要です。支援の必要のない人に、不用な支援を行う事は、相手の能力を妨げてしまう事にもつながります。発達障害をもつ人が、「宇宙人」のようだと呼ばれる所以は、コミュニケーションの取りづらさや、時として感覚のズレた行動を行う事からくるのかもしれません。ですが、彼らには彼らなりの秩序があり、そのルールに従って行動しているので、常識的なルールを分かりやすく伝える事で、「障害」と言われる「特性」が、社会的秩序を害さない行動になっていくと考えられています。「発症障害」の診断名にとらわれず、個々人の「特性」に沿ったサポートが重要となってきます。

発達障害を考える

「発達障害」を考えるにあたって、「発達障害」とは?と、その存在すら知らなかったという方もいらっしゃるかもしれません。「発達障害」とは、脳機能の障害と言われています。脳の認知機能機関の「障害」が、ある種の「特性」のある行動や、感覚をうみ、周囲の人々との社会的なコミュニケーションを取りにくくしていると考えられています。昨今、集団生活が必要な、学校生活や、職場などの環境での対人トラブルとして、様々な媒体などに登場するようになってきました。「発達障害」自体は、最近の問題ではなく、古来よりそのような記述は残されており、私たちの身近な問題として、人々の間で取り上げられてきたものであります。具体的にどのような事柄を表わすのかをまとめてみましょう。その特性は、集団的な行動をする際に顕著に現れやすいと言われています。ですので、就学前の幼児などが、自宅で家族との時間を過ごしている時点では、気付かれにくい事もあります。

●一般的な集団的ルールが守れない
●相手の身ぶり、表情から他人の感情などを読み取りづらい
●家族も含め、他人と視線を合わせようとしない
●対人関係を構築する事が苦手
●物事に関して、応用や柔軟な対応ができにくい

などが、「発達障害」にみられる「特性」の具体例となります。
共感したり、共有するといった関係性をもつ事柄に対する、対応能力が乏しいと考えられています。また、目に見えない明確化されていない物事、「感情」や「規則」といった抽象的なものを、想像するような事柄も苦手とされ、人とコミュニケーションを取ることに苦労しているようです。

発達障害とアイデンティティ

発達障害をもつ人々とのコミュニケーションを取り上げる際に、その「障害」をクローズアップしてしまいがちですが、同時に、皆、個々に「個性」があると言う事が、本来は前提にされるべきなのです。個性とは千差万別であり、多種多様にアイデンティティというものがあります。皆さんは、ご自身の個性について、どのように感じていますか?例えば御家柄だとか、身長や顔、成績など、ご自身に付随する事柄が、皆さんのアイデンティティなのだとクローズアップされ、個人を判断される事にどう感じますか?それらの事柄が、皆さんの好ましいことであれば良しとするかもしれませんが、好ましくない事柄だとしたならば・・・、自分の一部分しか見ていない批判だと否定するかもしれません。

発達障害の「障害」が影響を与えている「特性」とは、発達障害者の「一部分」であり、彼らの全てではありません。社会性が乏しいと言われている「特性」は「障害」ではなく、「能力」として彼らが独自に活躍をみせる場もあり、その認知も広がりをみせています。

発達障害は「障害」ではありますが、「障害」だけではないのです。そのバックグラウンドには、皆さんと同じ「個性」があり、個人のアイデンティティとして社会に受け入れられる必要があります。「障害」と「個性」は交じり合う事で、発達障害者のアイデンティティを築いているという観点から、社会的コミュニケーションは構築されるべきだと考えています。